登録販売者試験の合格率と難易度

登録販売者試験の合格率

登録販売者試験の合格率は、厚生労働省医薬・生活衛生局がまとめている登録販売者試験実施状況に掲載されています。

参考資料:厚生労働省 『これまでの登録販売者試験実施状況等について』

受験者数、合格者数、合格率の状況

実施年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成25年度 28,527 13,381 46.9
平成26年度 31,362 13,627 43.5
平成27年度 49,864 22,901 45.9
平成28年度 53,369 23,330 43.7
平成29年度 61,126 26,606 43.5
平成30年度 65,500 27,022 41.3
令和元年度 52,959 21,953 41.5

登録販売者試験の合格率をみてみると、毎年50%いかない合格率です。また、受験者数の推移をみてみると増加傾向にあり、登録販売者資格の有利性が定着してきて人気の資格になっています。

薬の説明をする登録販売者

登録販売者試験合格基準

合格基準は、各都道府県で定めて運用しています。おおむね同じような合格基準です。

・全体の正答率が7割以上であって、かつ、各試験項目ごとの正答率が4割以上の場合、合格とする。(香川県の場合)

全体の正答率は下記の合計出題数のうち7割以上で、かつ、各試験項目(①~⑤)の出題数の正答率が4割以上ということになります。ですから、全体の正答率が7割以上であっても、試験項目の一つでも正答率が4割いかないと合格となりません。これは、登録販売者試験の特徴です。

試験項目、出題数、試験時間

試  験  項  目  出  題  数  試 験 時 間
①医薬品に共通する特性と基本的な知識     20問     40分
②人体の働きと医薬品     20問     40分
③主な医薬品とその作用     40問     80分
④薬事関係法規・制度     20問     40分
⑤医薬品の適正使用・安全対策     20問     40分
      合    計     120問     240分

苦手分野の試験項目(①~⑤)の克服は必須です。

登録販売者試験の勉強

登録販売者試験の難易度

受験資格が必要な資格と比較すると、登録販売者の場合、受験資格はなく誰でも受験できる資格なのでハードルはさほど高くないと思われます。

しかしながら、合格率、合格基準等をみてみると簡単に取得できる資格ではありません。それ相応の受験勉強が必要です。やっぱり、登録販売者はお薬という人の健康に直接関係する資格なので幅広く専門的な知識が求められます。たまたま合格したでは、実際に登録販売者の仕事に就いた時に間違ったお薬の紹介をして症状が悪化してしまったなど考えられないことではありません。

そのようなことも踏まえると登録販売者試験は難易度の高い資格試験になります。より計画的な受験勉強を進めることが大事と思います。