登録販売者資格取得のメリット②

店舗管理者に昇進し、より安定した仕事を目指す。

登録販売者の資格を取ることで,次のステップを目指しやすくなります。今の仕事よりやりがいのある仕事を責任もってやりたいと思っているのならば、登録販売者の資格は色々なところで役に立ちます。

例えば、ドラッグストアにおいては店舗管理者を目指すことも可能になります。この店舗管理者は一定の要件があり、それをクリアすると店舗管理者になることができます。

店舗管理者になれば、即戦力として期待されるので、企業からの求人も多くなります。更に将来のキャリアアップやキャリアチェンジに向けて大きな一歩を踏み出すこともできます。

登録販売者

登録販売者がなる管理者の種類

登録販売者がなる管理者には「店舗管理者・区域管理者」の2つの種類があります。

「店舗管理者」は店舗の管理者ですから、職場として一番多い薬局やドラッグストア店の責任者になります。「区域管理者」は、配置販売業(”置き薬”のシステムのこと、訪問販売員が会社や個人宅を訪問して常備薬箱を置かせてもらい、定期的に訪問し薬の補充と使った薬の集金を行う。)での責任者になります。

登録販売者が管理者になるためには?

登録販売者の資格を取って管理者になるには、一定の要件(実務経験)を満たす必要があります。(函館市HPより参照)

店舗管理者等になるための要件とは

第2類医薬品または第3類医薬品を販売又は授与する店舗等の管理者

(1)過去5年間のうち、次に掲げる1,2の期間が通算して2年(1,920時間)以上である登録販売者

  1. 薬局等において、登録販売者として業務(店舗管理者または区域管理者としての業務を含む)に従事した期間
  2. 薬局等において、一般従事者として薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下、実務に従事した期間

(2)次に掲げる1,2の条件をともに満たす登録販売者

  1. 平成21年6月1日以降、薬局等において、登録販売者として業務に従事した期間及び一般従事者として薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下、実務従事した期間が通算して2年(1,920時間)以上
  2. 平成21年6月1日以降、店舗管理者として業務に従事した、もしくは、区域管理者として業務に従事した経験がある

(3)次に掲げる1,2の条件をともに満たす登録販売者(経過措置)

  1. 平成21年6月1日以降、薬局等において、登録販売者として業務に従事した期間及び一般従事者として薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下、実務に従事した期間が通算して5年(4,800時間)以上
  2. 一般医薬品の販売又は授与の業務に係る適正な管理を確保するために必要な研修を通算して5年以上受講していること

今回は、登録販売者資格取得のメリット②を紹介しましたが、登録販売者資格を取得することで様々なメリットがあります。自身の目標を定めてスキルアップ(店舗管理者)を目指しましょう。

登録販売者資格取得のメリット①

資格手当などで収入アップ

現在新型コロナ感染症は、どういう状況でしょうか?ウィズコロナ、ポストコロナどちらにしてもコロナ感染症との付合いは続くと思われますね。

そんな中で、休業に追い込まれた職種や毎日仕事があったけど3日ごとに仕事がある。といった新型コロナ感染症が発生する前とは一変した社会になっています。

そんな中で、休職になった人など仕事をしたくてもできない人がいます。これは、新型コロナウイルス感染症の発生だけに限ったことではないと思われます。今後いろんなことで予想もつかないことや経験したことない事態が生じる可能性は否定できません。

派遣社員やパート職員は、いつもびくびくして仕事をしなければなりませんね。子育では一流の大学までは進学させたい、一戸建ての住宅は是非持ちたいなどの将来設計ができにくい可能性もあります。

やっぱり仕事に就くのは勤め先の会社の安定感や給与福利厚生が整っているところです。今回は、登録販売者の給与について掲載します。参考にして下さい。

登録販売者の平均年収は?

カカクコムが運営する求人ボックスの給料ナビのデーターになります。

登録販売者の仕事の平均年収は約330万、月額換算で28万円、アルバイト・パートや派遣社員では平均の時給が891円、1,280円となっています。

この金額を高く思うか低く思うかはそれぞれ判断してください。ただ、求人ボックスでは、全職種の正社員の給料分布を見てみると261万~296万の水準が多く、登録販売者の330万は高い水準にあると考えています。

また、地域別での年収は奈良県が1位で365万、次に和歌山県が363万、3位が大阪府で349万となっています。当然、パート・アルバイト等の時給もこの地期別の順位になっています。

スキルアップで更に年収アップ

年収で見ると大型のチェーン店や人口の多いドラッグストアなどでは高い傾向にあります。

また、スキルアップして店舗管理者になれば役職手当も付くことがあり常に経験を積んでいくことが大事になります。また、自身で常に学ぶことも重要です。

総合的に判断すると、登録販売者の給料は全体の職種より高めの給料であり、更に資格手当や役職手当で高い給料が望めるということがわかりました。

是非、登録販売者の資格を取って安定した職場で働きましょう。

 

 

登録販売者が活躍する現場とは?

登録販売者の資格を取ったらどんなところで働くのでしょうか?資格を活かした仕事とは?登録販売者の職場はドラッグストアというイメージが強いですが、スーパーやコンビニ、家電量販店など勤務する現場は日々多様化しています。

登録販売者の職場

ドラッグストアだけじゃない、登録販売者の職場

かつては、市販薬を販売するのはドラッグストアや街の薬屋さんでしたが、登録販売者制度が誕生(2009年に改正された「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で新設された「改正薬事法」とも言う。一般用医薬品販売に関わる資格。)してからは、さまざまな業種が医薬品販売に参入し、皆さんもご存じのとおり、スーパーや家電量販店、ホームセンター、コンビニなどでもお薬の売り場が設けられるようになりました。

また、医療用医薬品を扱う調剤薬局(正式には「保険薬局」)でも、市販薬も併せて販売している場合は登録販売者が勤務できますし、漢方の相談薬局など専門的な知識が必要な分野で活躍している登録販売者もすでに大勢います。

2015年から受験資格の「実務経験」がなくなり、誰でも受験できるようになってからは、介護職や管理栄養士、接骨院や整体院で働く人などが登録販売者資格を取得するケースも増えてきました。

栄養士資格を取得する短期大学などで、カリキュラムに登録販売者試験を取り入れているところもあります。また、アロマテラピーなど美容や健康に関わる仕事に従事する人たち(セラピストやカウンセラーなど)の中には、市販薬の知識を本業に役立てる目的で受験する人もいます。

市販薬や健康に関する知識は、介護や栄養管理、保育の仕事にも役立ちます。就職先の幅を広げるという意味でも、資格をダブルで取得する人は増えていくでしょう。将来的には登録販売者が介護や保育の現場で活躍することもあるかもしれません。

また、登録販売者は自分で店舗を開業できる資格でもあります。経験を積み重ねて、将来は自分の薬店を持とうと考える資格者もいるのではないでしょうか。複数の大手チェーンが存在し、競争も激化することを考えると、一般的なドラッグストアを個人で開業するのは難しいかもしれませんが、時代の流れとともに、人々のニーズは安価で便利で品揃え豊富な大型店ばかりではなくなっていくでしょう。

じっくり相談できる漢方相談薬店など個人経営の店舗で実力を発揮する道も1つの選択肢になり得ます。

まだ、制度の歴史が浅いこともあり、登録販売者の働く環境は企業によって差があります。店舗勤務をしたい人は、面接前に客として店舗を利用するなどして、環境や雰囲気をチェックしてみるとよいでしょう。

☆★☆登録販売者が活躍する現場☆★☆

  • ドラッグストア
  • スーパー
  • コンビニエンスストア
  • 家電量販店
  • ホームセンター
  • ディスカウントストア等
  • この他、介護業界等、福祉や健康に関わる分野でも薬の知識は役に立つ

高齢者に薬を説明する登録販売者

☆★☆スキルアップの可能性☆★☆

  • 現在の職場では店舗管理者や店長、エリアマネジャーなどになる
  • 現在の職場では別の薬店へ転職
  • 自分の店舗を開業する(登録販売者資格を持ち、一定の実務経験などの条件をクリアすると店舗管理者として独立開業が可能)

登録販売者資格を取って就・転職を有利に進める

前回の記事で登録販売者の資格内容や求人状況、働く場所等紹介しました。コロナ禍で就・転職も厳しい環境です。是非、登録販売者の資格を取って就・転職を有利に進めましょう。

元気な登録販売者

登録販売者資格を取るための情報

登録販売者資格を取るための情報を確認していきましょう。試験準備を計画的に進めて合格を目指しましょう。

受験資格

資格試験の中には、受験資格がなければ受けられない資格試験が多くありますが、登録販売者試験の受験資格については、前回の記事の中で紹介していますが、法改正により2015年4月1日以降は学歴と実務経験が不要になり、誰でも試験申込を行えば試験を受けることができるようになりました。

未経験者や学習をしたことがない人も、やる気があれば試験を受けることができます。厳しい就・転職の中です、やる気をだして頑張りましょう。

試験の申込先

都道府県の登録販売者試験担当課(都道府県のHPを開いて「登録販売者試験」で検索する。スマートフォンでも簡単にできます。)

試験担当課の例としては、健康福祉部薬事課、医療薬務課等があげられます。

試験の実施日

都道府県で試験実施日が違うのでこれも都道府県のHPで早めに確認して試験準備を行う。働きながらの試験勉強は、通信講座を受講して標準8ヵ月と言われるています。計画的な試験勉強が重要です。

なお、計画的な試験勉強(通信講座受講)をされて4か月で合格された人もいます。参考にされてください。

試験の内容

登録販売者試験の試験問題は、厚生労働省が作成している「試験問題に関する手引き」から出題されることになっています。厚生労働省の下記のリンク先で確認できますので一度確認してください。

※厚生労働省「試験問題に関する手引き」

試験項目、出題数、試験時間

試  験  項  目  出  題  数  試 験 時 間
①医薬品に共通する特性と基本的な知識     20問     40分
②人体の働きと医薬品     20問     40分
③主な医薬品とその作用     40問     80分
④薬事関係法規・制度     20問     40分
⑤医薬品の適正使用・安全対策     20問     40分
      合    計     120問     240分

上記の表に記載のとおり試験項目が5項目で、出題数や試験時間が試験項目ごとに設定されています。また、試験時間も合計をみると長時間です。午前の部、午後の部に分けて試験が実施されます。

登録販売者とは

登録販売者について皆さんご存知ですか?以下に紹介します。

研修中の登録販売者

登録販売者資格とは

登録販売者(とうろくはんばいしゃ)は、2009年(平成21年)の規制改革で改正された医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(改正薬事法)、で新設された一般用医薬品販売に関わる資格である。2019年(令和元年)日本チェーンドラッグストア協会は、名称を登録販売者から医薬品登録販売者(いやくひんとうろくはんばいしゃ)へと変更することを決定した。

資格種類として、文部科学省が発行する国家資格一覧は「都道府県が試験を行う国家資格」として記載し、厚生労働省の資格一覧[2]には記載していない。都道府県知事から認定される国の任用資格とも捉えられる。

改正薬事法は販売制度として、一般用医薬品の販売に従事する者(法4条5項の1、法36条8項、法36条9項)と定め、資質の確認(法36条8)のために都道府県知事が厚生労働省令の定めにより行う試験(規則159条関連)に合格する必要がある。受験資格は法改正により2015年4月1日以降は学歴と実務経験が不要だが、合格して販売従事登録後に2年間の実務実績を経て正規の登録販売者となる。

動物用医薬品は別途販売許可申請を要するが、登録販売者試験合格者は販売従事登録して販売可能となる。特に設けられていた「動物用医薬品登録販売者試験[3][4][5]」は、需要が低く東京都で平成23年度1月に実施されたのみで、平成27年4月に登録販売者試験へ統合されて廃止[6]された。

登録販売者は、一般用医薬品の第2類・第3類の医薬品を販売できる任用資格です。登録販売者になるには都道府県が行う試験に合格し、2年間の実務実績を経て正規の登録販売者になります。

登録販売者の求人・職場は

登録販売者の職場

登録販売者の求人状況をハローワークの求人情報で見ると、色々なお店の求人がでています。例えば大手家電メーカ、大手スーパー、ドラッグストア、コンビニなどが主な求人先です。

他の職種の求人と比較するとかなり多い状況です。登録販売者の職場は、特にドラッグストア業界は、店舗数・売上高とも伸びています。これにプラスして、家電量販店やスーパーなどで医薬品販売を取扱う店舗が増えているため、登録販売者の求人数・職場も併せて増えている状況です。

コロナ過で仕事を失う人も少なくありません。そんな中で、登録販売者は求人数、職場数も増えている状況です。安定した仕事のに就きたいと考えている方は登録販売者の資格取得は有利であり、選択肢の一つとして検討してみてはいかがですか。

当サイトでは、登録販売者に関する情報を提供していきますので、是非ご覧ください。